安全なんて存在しない!の発想
元来、我々人間の周りには全てにおいて完璧な安全は存在していません。
逆に言うと周りの全てが不安全であり常に危険が隠れている!と言う発想が危険回避の原
点だと思います。安全に完璧はありません。
安全意識を結集した素晴らしい環境作りをもってしても決して事故はゼロにはなりません
。
安全に対してあれだけ投資や手間をかけたのに事故が起きてしまった。
何故だろう?あの事故は運が悪かったのだろうか?
いえいえ、運の問題ではありません。
むしろ不安全な状態なのに事故が起きない方が好運だった!と言えます。事故が起きるの
は起きるべくして起きています。必ずいくつかの根拠があります。
車のドライバーも現場で働く職人さんも、工場や建設機械のオペレーターさんもすべて人
によって可動しています。
物を動かす事や物を作る事は基本的に人間です。その人間が上記のように自分の周りには
常に危険が隠れている!と言う認識を持つことが事故を減らす上で最も大切だと思います
。その認識を怠るとヒューマンエラーを誘発して危険は限りなく増幅します。
建設現場で言うところの3大管理とは大きく分けて
安全管理・品質管理・工程(利益)管理に分類されます
安全と品質は手間暇とお金をかければそれなりに成果を見込めますが、その反面工程(利
益)はおろそかになる!反比例の関係にあるとの認識が強いのではないでしょうか?
確かに表面だけを見ていると手間暇をかける=工事が遅れる。お金をかける=利益が減る
!と言う発想は一見そう見えますが、もし、仕事に対し安易に考えて手間暇をかけずに間
違った仕事をした時。後戻りしなくてはならない!後戻りをしてまたここまで戻ってこな
くてはならない。工程も気になる!こういった場合がとても危険な状態になると思います
。
また、どうしても作業の流れで安全設備を外さなければならない時がありますが、外して
いる間の安全意識や安全管理は機能しているのでしょうか?また休憩時間を挟む場合や作
業終了後には復旧しているのでしょうか?
事故の大半がヒューマンエラーに関連していることを思えば、安全設備を撤去しなくて済
み、尚且つ作業効率が上がる方法があればとても便利に思います。
難しいことですが、安全管理と品質管理、また工程(利益)管理を正比例の状態で維持で
きるよう日々我が社は研究と開発に尽力しています。少しお金をかけることによって危険
な作業が省け、また効率の良い作業が出来れば。と常に願っています。
株式会社ヤマイチ 代表取締役 山下一郎